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民主党ブロガー懇談会:ネットと政治に関して-先端vsド素人 [旅行記]

 さて、話はネットのことに移りました。これは民主党さん側が、今回一番聞きたかったことではないかと思われます。先の憲法問題で我々は民主党に質問をぶつけましたが、その見返り・・・といってはなんですが、民主党さんが求めていたのはネットに対する情報だろうと。
 そして実際にある程度ネットを知っていらっしゃる大塚議員や細野議員に比べ、前原代表は多分ほとんどネットというもの自体をご存知ではありません。「代表にネットを教えて下さいー」という民主党議員さんからの無言の電波を、私はあの場で受信しましたです。びびび。

 そんな思惑があったのかなかったのか、大塚議員は次にFPN/ネットコミュニケーションからの視点を運営しておられる徳力さんに話を振られました。


 ではまたR30さんの速報録絵文録ことのはさんのテープ起こし記事を参照にしていただきつつ、私がとったノートを元に話の流れを追いたいと思います。(速記録には抜けている部分もありますことを、二度目ですがお断りしておきます。また私の方のノートも、もしかしたら事実誤認が含まれているかもしれないことをご承知おき下さい。コメントにてご指摘いただければ訂正します)

 徳力さんは個別のテーマについて興味はないんですがと断られた上で、「自民党と民主党が戦うにおいてネットを以下に使うか」という問題提起を。電波(テレビ)上で自民党と野党が取り上げられた時、民主党は野党のさらに何分の1かになってしまうという点(公職選挙法では、紙媒体はどこに肩入れしようと自由ですが、選挙期間中はテレビはどの政党もまったく同じ時間配分で放送しなければならないという制約があるのです)、それをネットへのアプローチでカバーできないかという話。今回の選挙において民主党のネット戦略は弱かった点、などを指摘されました。

 それに対して大塚議員は「どう差別化するのか」という逆提起をされていました。二大政党制においては、どちらも主張が保守中道に寄ってくるのは自然の原理である。民主党が先に言っていたことを自民党に取られたこともある(そのあたりどうしても、お互い先を越されたところはすかさず取り入れて・・・と団子状態になっていくということでしょう)。そこからどう新しい戦略を考えていくのか、それがこれから重要だろうと。

 中座していた前原代表も戻ってきて、「確かに今回の選挙ではネット対策が欠けていた。(ネット対策は)重要だと思っている」と発言されます。


 そこでヤメ蚊さんが、「憲法草案などをネットで入手できない」という指摘を。ヤメ蚊さんは今回それを論じにこの場にやってこられましたから、事前に情報収集は徹底的にされたと思うのです。それでも民主党案はネット上からは入手できなかった、ということなのでしょう。
 BigBanさんもさらにかぶせて指摘されます。「国民投票の民主党案というのを必死で探したのですが、どこにもなかった」と。それからもう1点、「ブロガーで票が取れるかといえば、ほとんど取れない。しかしこれは象徴なのだ」と。

 私も実際、自民党さんが前回選挙中に行った第1回ブロガー懇談会は、そのブログ記事が直接票に結びついたとはほとんど思わないのですが、マスコミにけっこう大きく取り上げられた、そこで一般市民に「あ、何か新しいことを積極的にやっている」という印象を与えたことはとても大きいと思いますね。また自民党の広報、広告会社としても狙ったのはその線ではなかったでしょうか(つまりブロガーに期待したのではなく、それを報じたマスコミに期待した)。
 それを考えると、今回民主党さんの懇談会にまったくマスコミの取材が来ていなかったのはどうなのかなーと。内閣改造の当日でしたからどの程度取り上げてもらえたかというと謎ではあるのですけど、翌日に行われた自民党懇談会はすごく積極的にマスコミを呼んでいたのです。たぶん民主党は、自分たちからマスコミに「来てください」と呼びかけることはしなかった。そこに大きな違いを感じました。
 民主党さんは消極的という以前に、まだそのあたりの広報戦略がまったく分かっていないのですね・・・多分。

 話を戻します。BigBanさんの話を援護するように、小飼さんが「ネット上にないものは存在していないのと同じ」ですという発言を。そしてブログより何より一番大きいのは検索エンジンだと。調べて存在しない、そのことはネット界では存在しないことになるのです、つまり話題にもならないのですと。
 ものすごーく最先端なネット事情をぶつけられるなあと私は思って聞いていました。「皆さんこれが会うの初めてなんですか?」と確認する前原代表相手に、このレベルの話がどこまで通じるのか。まあ最初にフルスイングしておくのもありか?とか考えつつ、聞いていました。


 さらに先端な話は続きます。
 小飼さんは「途中でもいいのでとにかく公開してください」と。松永さんも「PDFでなくていい(どっちかというと止めてくれというニュアンスだった)ので、テキストで張ってもらえればそれがあちこちコピペされて話題になります」と。
 前原代表は「それは後で揚げ足とりに使われませんか」と消極的発言をされます。しかしネットの怖さを直感的に分かっている発言だとも思いました。

 松永さんは「途中だと書いておけばいいんです」とおっしゃっていましたが、私としてはそのあたり微妙ですね。前回衆議院選でも、岡田代表(当時)の発言がころころ変わって、それがネット上で笑いモノになっていたりしたの見ましたから。
 小飼さんは「はてなという会社は社内会議をそのままネット上で公開している」ことなども例に出します。
 さらにBigBanさんが「プロセスの公開の重要性」を。「ブログというのはとてもパーソナル性が出るツールである。そしてフィードバックもどしどしくる。極めて民主主義的なツールである」という話を。

 私はああ、そんな高々度な話を・・・とひたすら思いつつ聞いていましたので、ここでちょっと翻訳作業を入れてみようかと、今回(正規では)初発言。
 菅直人さんが今日の一言を毎日アップされていることを出し、そのレベルでもネット上では読まれて話題になったりするというのを言いました。・・・でもこれ、あんまり上手い言い方じゃなかったなと今になっては思います。それより懇談会冒頭で親子丼を食べながら、前原代表が「高校時代は3-4時限目の間でお弁当食べていた」レベルの話でいいので書いて、それに時々政治的意見もしっかり書く、ってことをやって欲しいなと言うべきだったなと。


 それからもう一つ話をしました。こっちの方が自分にとっては重要でした。「ネットの人間にはマスメディアに対する不信感がものすごくある。例えば前原代表が記者会見をしますが、そのすべてがメディアに乗るわけではない。切り張り・編集される。そこでネットの人間は自分たち(マスコミ)に都合のいいように編集しているんじゃないかという目で見ている。
 だから私がやって欲しいのは、例えば代表の記者会見は全文をサイトに載せることです。ネットの人間はかならずそれを読みます。例えば小泉首相の会見は、首相官邸のホームページに全文載っていますが、それをちゃんと読む人間っていうのはいるんです」と訴えました。・・・これなんかすぐ出来ることだろうと思ったので。

 「ネット上にないものは存在していないのと同じ」や「プロセスの公開」を私なりに、今の民主党さんレベルに翻訳したのがこの提案です。
 前原代表はそれに対して他の議員さんと「今でももうやっているんじゃないか」「いや今は要旨抜粋だけ・・・?」とか相談なさっていました。

 それから泉さんが、既存の記者クラブの廃止、改革を求めていて、それを民主党さんに率先してやって欲しいという要望を。

 次に前原代表は小飼さんに「双方向であるとさっき言われましたが、それはつまり言ったことに対して反応が来ますね、それに対してリアクションし続けなければいけないのですよね」と確認を。小飼さんがきっぱり「そうです」とうなずくと、「大変だ・・・」と困っておられました。
 ・・・今にして思うのですが、この「大変だ」は実際にリアクションできるかという自信だけじゃなくて、人手や予算のことも絡んでいたんだろうなーと。

 そこで安曇さんが、「自分は今それを今仕事にしていますが、政治家にはそれ専用のブログの形があると思います」といった提案を。このあたりのことは、安曇さんご自身のブログに詳しく載っています。(参照:公選法改正ワーキングチームの提案-民主党ブロガー懇談会民主党ブロガー懇談会:雑感)。
 「リアクションし続ける」ということに対しても、「スルーの技術、レスポンスの技術」があるのだということを説明なさり、さらに公職選挙法においてインターネットの解禁を訴え、それについて詳しく提案を記したレジュメを各自に配られました(このレジュメの内容も、上記リンク先記事に載っています)。

 そして小飼さんが先ほど前原代表がガウディを例えに出したことを示し、ガウディの建築物だって建設途中で観光客を入れて見せている、過程を見せるということの重要性を極めて繰り返していらっしゃいました。


 そんな話を延々聞いていた松本政調会長が、「そういう感性を持った人に委任したい」という発言を。「シンクタンクを作るにしてもそうですが、要になる人が必要で、・・・これは言ってはなんですがそういう人を(自民党に)とられてしまったというか・・・」。
 おおぶっちゃけ発言ー、と思う一方で、読み返してみてああやっぱり鋭いなとも思います。つまりこういうのは一人に丸投げしないとダメなのです。自民党はそれに成功しているのです(具体的に世耕弘成議員ですね)。・・・でも、一人でやらせないとダメだと気付くだけですごいと思いますよ。いや本当に失礼な発言なんですけど。

 徳力さんがここで発言されます。双方向の重要性、これは渡るべき川であるということ。それから「テレビに委せるより自分で発信した方が安全」だという話を。
 小飼さんも「(ご自身が)ブログを始めたのは、TVに出始めたことがきっかけだ」と話されます。「テレビだとどうしても切られてしまう(編集されてしまう)ので、それに対して自分で申し開きが出来る場が必要だと思った」のだと。

 このあたりまで来ると、民主党さんもかなりネットが持つ可能性に気付いたというか、話に引き込まれている感触がありました。まー、そもそもそろっている面子がすごいですからね。・・・世耕議員が聞いたら悔しがるんじゃないかと思うくらいに。

 ただ人材以外にも問題はあるようです。大塚議員がちょっと話が逸れますがと断って、「中国共産党が今ものすごく自民党を研究している。それはなぜかというと、完全な民主主義・資本主義社会の中で、どうしてこんなにも長く一党独裁が維持できているのかという部分です」という話を。で、「話が戻りますが、そのことによる(自民と民主の)リソースの差は非常に大きく、例えば自民党本部、あれは国有地でとても安いお金で借りている。こちら(民主党)はご覧の通りの雑居ビルで、ここは非常に地代も高い」と。兵糧の差がすごくあるんですよ、というお話をなさいました。
 つまりよーするに予算がないと。


 これはこの後も、何度か非常に悔しそうに繰り返されていた記憶がありますので、本当にないんだと思います。それと共に、いかに深く民主党にネットの可能性を気付かせたかということでもあると思いました。
 
 ええと、これどの時点で発言したのか忘れてしまったのですが、私はこの懇談会上でもう一つ提案をしました。「予算がない、自民党のような注目度もないとおっしゃるけれど、それを逆手にとる方法もある。例えば地方で何人かの議員さんが集まって、公募をかけてこういう懇談会をする。それは例えば自民党さんだと注目度が高すぎて、応募者が殺到して出来ないことだ。
 あとそれから、スルーの技術やレスポンスの技術という話が出ていたけれども、これは実際やってみないと掴めない部分もある。そして今はまだネットの力は小さい。今なら失敗しても傷は小さい・・・といっても責任持てませんがッ。でもこれがもっと大きくなってからでは、失敗が致命傷になる。今のうちだ」、こういう発言をしました。
 ソフトさんのこの記事で"「今ならまだ(民主党もネット戦略に)間に合う」と提言している方"っていうのは、多分私のことじゃないかな。ええとお世辞ではないですよ。例え間に合わないとしても、やらないとどんどん手遅れになるだけですから。それにネットの力というのは、どうこういってもまだまだ限定的なものですから。
 
 安曇さんがさらに候補者サイトの標準化を提案されたりしましたが、ここで前原代表の時間切れが通告されます。
 
 ところが泉あいさんが恐るべき食い下がりを始められるのです。


参照
民主党ブロガー懇談会速記録
政党はネットやブログを活かせるか?――前原誠司代表と「民主党 ブロガーと前原代表との懇談会」レポート2(該当部分のテープ起こし)
民主党懇談会報告民主党懇談会報告2(懇談会全文のテープ起こし)


とりあえずの民主党ブロガー懇談会感想
とりあえずの自民党ブロガー懇談会感想

民主党ブロガー懇談会:前記・確認
民主党ブロガー懇談会:前記2・口火を切るまで
民主党ブロガー懇談会:憲法改正問題に関して
民主党ブロガー懇談会:ネットと政治に関して-先端vsド素人
民主党ブロガー懇談会:食い下がりで見えた沢山のもの
民主党ブロガー懇談会:まとめと私の考えるネットジャーナリズム

自民党ブロガー懇談会:質疑応答・コンテンツ、バイク、ニート
自民党ブロガー懇談会:中川議員の話、女系天皇問題
自民党ブロガー懇談会:質疑応答・障害者支援、世襲と公募
自民党ブロガー懇談会:質疑応答・IT教育、懇談会の意義、女性
自民党ブロガー懇談会:サンドイッチ問題?と世耕議員との一問一答
自民党ブロガー懇談会:まとめと2つの提案

自民党メルマガ/ブログ作者との懇談会:参加談一覧
ブロガー懇談会:残された宿題
ネットはネット内で完結してはいけない ~ブロガー懇談会に期待すること

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マルセル(時事を考える)

一連の記事読みました、内容がなかなか濃いですね
なんであんな勘違いをしてしまったのかよくわかりません
ところで、次回の予定とかの話しはされなかったのですか?
by マルセル(時事を考える) (2005-11-04 01:35) 

Aa

こんばんは。マルセルさん。そう言っていただけると嬉しいです。
書き方の問題だと思うのです。やっぱりその場にいないと分からないことというのは多く、議事録で文字だけ追っていては掴めないことも多いのです。私は多分にその場で感じた空気や、自分なりに解釈した話の流れを取り入れて記事を書いています。さらに言葉の解説や自分の意見もつけ加えています。そのちょっとした違いが大きいのだと思います。
もちろん完全に客観的な議事録が存在するという前提にたってこそ、こういう主観を入れまくった記事が書けるので、偉そうなことは言えません。

次回の予定についてですが、これは後の記事にも書きますけれども、「その後のことは分からないけれども、とりあえずはもう一回このメンバーでやりたい」ということでした。
メンバー固定というのは外部から非難を浴びる可能性もありますが、今回が顔見せで終わった側面なども考えると、とりあえずもう一回というのは現実的路線だと私は思います。
ともあれそのあたりは泉さんが最終的に判断なさることでしょう。
by Aa (2005-11-04 02:05) 

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